多忙な育児と仕事の両立

育児と仕事の両立は、子育て中の看護師にとって重要なテーマである。
育児も仕事も疎かにすることはできない。
看護師という職業は、場合によっては患者の命にかかわる場面に直面することもある。
したがって、責任感と誠実さが必要な仕事なのである。

子どもの年齢が低いほど、急な発熱や怪我など緊急を要することが多い。
時には職場を急に抜けて、保育園や幼稚園、学校に迎えに行かなければならないこともある。
そのような場合に上司や同僚とスムーズに連携を取り、対応できるように普段から対話ができているだろうか。
育児には、家族の協力に加え、職場の理解も必要だ。
普段から、子育てについての考えや緊急時の対応について、職場の上司、同僚に伝えておくことが大切である。
そして、そのことを理解してもらうには、仕事の取り組み方も重要だ。
日々の業務に責任を持ち誠実に取り組むことで、周りも理解しようという気持ちが生まれる。
子育てに忙しくても、日々の業務を疎かにせず、きちんとこなす姿勢が共感を生むのである。

また、医療機関によっては、職員用の保育施設を保有しているところもある。
職場にそのような施設があるのなら、その保育施設を利用することにより、より職場との連携を取ることができるだろう。
また、3歳未満の小さな子どもがいる場合は時短勤務という原則6時間勤務で働ける制度もある。
子育ては一人でできるものではない。
家族、職場それぞれときちんと対話して、気持ちを伝えることで今まで以上に周りの協力を得ることができ、日々の育児がより充実したものになるだろう。